ゼンマイワークスの日常。

時計の修理やカスタム作業に関する日々の様子です。
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振り石との格闘。

 

今日は困った事がありました。

 

それはお客様からのお問合せだったのですが、

 

『ブログでメロンパンと一緒に写っていた・・・』

『あー、殆どメロンパンは写っていまして・・・』

『・・・そうですよね・・・』

 

メロンパン多すぎ。

(今さら)

 

 

曇天です。

 

でも、ゼンマイモトです。

雨が降ったら不幸の手紙を手当たり次第に送ります。

ヒヒヒ。

 

 

ハトいました。

 

路上のハトを見るのは久し振りです。

 

あ、そのうち

 

『ブログでハトと一緒に写っていた・・・』
『あー、殆どハトは写っていまして・・・』
『・・・そうですよね・・・』

 

って、なりかねない。

 

さてさて、今週は来客が少ないデスヨ?

弊社、大丈夫でしょうか?

 

その分、日中から作業ができるのですが。

 

 

しつこく、ミニッツリピーターを触っています。

 

針を取り付けた時に、ズレが気になっていまして。

 

多くの時計がそうなのですが、12時ジャストの時の長短剣の位置と、6時ジャストの時の針の位置が微妙に違うと思います。

 

まぁコレはダイアルのズレだったり、プリントのズレだったり原因は色々あるのですが、個人的には6時ジャストの時に上下に真っ直ぐに針が見える様に取り付けています。

 

12時位置だと長短剣が重なるので、ズレが目立ちにくいんで。

 

んが、今回もそうやって針を取り付けたのですが、12時でのズレが多くて困りました。

 

この時計の針はブレゲ針ですので尚更に目立つので、取付直しました。

 

 

ズビシッ!

 

精度は良く出ていますので、このままテストを続行します。

 

ミニッツリピーターも片が付きそうなので、例のアレをやります。

 

あ、中途半端で中断していたトゥールビヨンですよ。

 

 

付いていなかった振り石を海外から取り寄せ。

専用ではなくて汎用品で、サイズを指定してオーダーしていました。

 

 

パッケージを開けます。

 

何も無い。

 

 

いや、拡大すると振り石が4本見えます。

 

ココまで細くて小さいと、失くす未来しか見えません。

 

ぐはぁ。

 

 

サイズを確認しようにも、元々盛り上げてあった接着剤を取らないと。

 

 

あまりにも小さいので、顕微鏡を使って除去しました。

 

 

ヒゲ玉の形がヘン。

 

そのヒゲ玉にホコリが巻き付いています。

 

一体、なんなの?

 

 

この先の作業でヒゲゼンマイが邪魔になるので外しました。

 

 

テンプはアルコール漬けで、残った接着剤を取りました。

 

綺麗になったら、いよいよ振り石をあてがってみますが、あまりに細くて小さいので掴んでいるピンセットすら邪魔です。

 

つか、カマボコ型の穴にカマボコ型の振り石を入れるんですよ?

 

罰ゲームとしか思えません。

 

 

入りました。

 

0.18mmと0.2mmの振り石を取り寄せていましたが、今回は0.2mmが正解だった様です。

いや、今後は使う事も無さそうだし、0.18mmなんて絶対に使う機会はないでしょう(汗)

 

あったら嫌だ。

 

 

突っ込んだ振り石は、そのままだと抜け落ちるので、シェラックと言う接着剤の一種で固定します。

 

ちなみにシェラックはカイガラムシと言う昆虫からできています。

 

ひー。

 

 

突っ込んだ振り石の突き出た先にシェラックを微量だけ乗せます。

 

シェラックは熱で溶けますが、冷えると再び固まります。

 

その特性が都合良いんですよね。

 

振り石は英語だと『Roller Impulse Pin Jewels』と言う位で、衝撃が加わりますので、きちんと固定する必要があります。

 

今回この小さい振り石を固定するワケですが、できるだけ全体を熱に曝したくないです。

 

 

色々と検討した結果、ハンダゴテでピンポイントに熱を与えてみました。

 

全然、ダメでした。

 

 

ここで晩ご飯です。

 

そいや昨夜から何も食べていませんでした。

 

食後に再挑戦。

 

 

シェラックを溶かす、専用のヒーターを使います。

 

あ、作業は全て顕微鏡がないと見えません。

テンプも何もかも小さすぎる・・・。

 

老眼とは関係ありませんよ?

 

 

固定されました。

 

 

振り石の長さ(高さ)を確認しています。

 

小さいだけではなくて、薄いので高さにもシビアなんですよ。

長過ぎるとアンクルと接触しますし、反対側に突き出しを増やすとヒゲゼンマイと干渉します。

 

恐らくは平気そうですので、洗浄します。

 

 

ガンギやアンクルを組みます。

 

しつこいですが、本当に色々と小さすぎる。

 

 

ココ迄きたら、あとはケージ(キャリッジ)にテンプを収めながら組み込みます。

 

 

このケージ、チョー組みにくい・・・。

 

 

やっと、トゥールビヨンの心臓部分が組めました。

 

 

改めて振り石のチェックです。

 

高さはギリギリですが、クリアしています。

 

今夜はココでタイムアウト。

 

次回は動く所まで行きたいデスネ。

(ヤレよ)

 

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| ZENMAIWORKS | comments(2) | -
ミニッツリピーターが終わったらトゥールビヨンの続き。
ちょっと前にはパーペチュアルカレンダーの記事もあるし、ネジも別作しちゃうしクロノグラフはお手のものだし…

感服です。
ぜひ独立時計師目指してください。

それはそうと、シェラックは錠剤のコーティングや食品の着色料にも使ってるらしいですよ。
あと、SPレコードとかも。
| トーシロキャビモドキ | 2018/08/30 6:56 AM |

カイガラムシ・・・大活躍ですね・・・(笑)
| ゼンマイワークス | 2018/08/30 11:34 AM |










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