2019.09.05 Thursday
ドライバー。
うひ。
あ、皆様こんばんは。
いや、こんな時間に起きていないで寝て下さい (キリッ
何かと闘っているワケではございませんが、とりあえず・・・
伏せるっ!
あ、トリだー。
2ハト。
なんか、メロムパン以外に何を食べたらイイのか分からなくなって、あんぱんです。
アンパンと言っても、シ○ナーじゃないですよ? (分かってる)
偶に?時々?ワリと?御依頼のある、ピンバックルをDバックルにカスタムするカスタムです。
元のピンバックル自体には加工しませんので、勿論ですが元に戻せます!
びよよーん。
今回はカルティエでしたねー。
簡単な事の様で、実際には蓄積されたノウハウと加工によって実現していますよ?
んさて。
今日は作業以外の仕事に振り回されていましたー。
ブンブンと。
ですので、先日のキズミに続いてドライバーの事なんかを書いちゃったりしましょう。
オーバーホールをする上で欠かせない工具ですね。
このドライバーは『VOH』のモノです。
あ、ドライバーのアタマの色は殆ど各社共通でして、刃先の太さによって色分けされてますー。
刃先の太さは0.4mmから3mmまで分かれていますが、実際にはもっと細かく用意されていると良いのですが。
それと、殆どの腕時計+懐中時計のムーブメントのネジはマイナスのネジが使用されています。
一部の国産とかはプラス(フィリップス)ネジも使用してますケド。
『VOH』のドライバーだと、他社より細かく太さの設定があるのが気に入っています。
こちらは『BERGEON』製のドライバーです。
最もメジャーなのかもしれません。
『VOH』ほどではありませんが、中間サイズのドライバーも用意されていますが、イレギュラーなサイズだと色分けされていないんですよね。
恐らくは30年前から使っている『BREVET』のドライバーセットです。
この様に、ワタクシが主にムーブメントを作業する時に使用しているドライバーセットは3セットです。
あ、特にドライバーの銘柄にコダワリはございません(笑)
ネジは年代やメーカーによって、ドライバーが入る溝の幅や深さが違うので、ムーブメントに使われているネジに合わせてドライバーの刃先を研ぎ直す事になります。
それが普通なのですが、中には全く気にしない時計師も存在している様で、そうするとネジや周囲を痛めたりしちゃうんですよ。
で、毎回研ぎ直すのもアレなんで、この3セットでは刃先の角度を変えて研いであります。
近いサイズのドライバーセットを選び、微調整程度で使える感じですねー。
場合によっては複数の銘柄を混ぜて使用する事もありますね。
これは、パワープレー用と言って良いのかワカリマセンが、主に外装に使われているネジを回すのに使っています。
軸が太い分だけトルクを掛ける事ができますので、ブレスレットの駒ネジがメインですね。
様々なブランドの特殊なネジを回す為のドライバー達です。
最近は裏蓋とかに特殊な形状のネジを使われる事も多いのが困りものですよ。
ドライバーの刃先の研ぎ方も千差万別みたいです。
写真の様に、スリ台を万力に挟んで研ぐ方も多いのではないでしょうか?
ワタクシの場合には、ベンチに埋め込まれた万力を固定するための金具(?)を利用する所までは同じです。
この金具のスロットに塡る真鍮の板を作り、そこに黒檀のブロックをネジ止めします。
この台の上でドライバーを研いでいます。
時計学校で似たような工具を見た事のある人も多いかもしれませんんが、99%の確立で日本国内での発祥は一新時計のサービス部だと思います(笑)
もっと言うと、PATEK PHILIPPEのトレーナーだった方が使っていたモノを一新時計でパクって、元々は全体が木製だったのを耐久性を考慮して改良しました。
元一新時計の時計師だった先生が使っていたりして、それが巡り巡って時計学校の生徒さん達の目に触れるようになったと思います。
それと、ドライバーの刃先を研ぐのに砥石を使用している方も多いと思いますが、ワタクシは細かな金ヤスリで研いでいます。
理由は『早く研げるから』ですねー。
えぇ、セッカチなもんで。
あ。
仮組みには、刃先が真鍮で出来たドライバーを使用しています。
これはネジやネジの周囲に更に気を使っているからですが。
スチールの刃先と比べたら圧倒的に柔らかくて『保ち』も悪いですが、想像以上に力強く締め付ける事は可能です。
長い真鍮の棒を購入し、適度な長さに切って使っていますので、コストも抑えられますね!
そう言えば、この仕事を始めた当初は、ドライバーを研ぐ練習を相当やりましたねぇ。
うーん、ナツカシー!
さ、寝ます。
ぐー。
時計修理のご用命はゼンマイワークス
おっさん - ムニムニ - さぁ早く!
まで、ご連絡下さいましー。
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