2019.09.20 Friday
ピンセット。
いやー、月曜日が祝日だったので1週間が超早かったッス。
あ、次の月曜日も祝日ですか、そうですか。
晴れましたねー。
空がスッカリ秋の空ですよ。
ちょっと野暮用で、株式会社ベスパさんへー。
ハト!
お客様から、イタリアのバイクパーツメーカーの『MALOSSI』の旧タイプのステッカーを大量に頂いちゃいました!
ゼンマイモトにも大量にMALOSSIのパーツが投入されていますので、何処に貼ろうかなー?
そうそう!今日は、お客様が大変多かったです。
ちょっと驚く位に。
皆様、ありがとうございました!
夜になって、いつもの『ヒラノ ウォッチリペアサービス』の平野さんと『ウォッチサービスエイト』の櫻井さんと食事です。
特に名目はございません(笑)
月に1回以上、多い時には3回位会ってますな(笑)
一軒目の中華料理の後に、お二人の希望で『ど・みそ』でラーメンです。
それでは飽きたらず『山ちゃん』へ。
さらに4軒目は居酒屋さん。
気付けば朝の4時半ですよ。
ねーむーいー。
しかーし、ブログは書いて帰らねばなりません。
義務です、義務。
ちくしょー! (こら)
昨日、書こうと思ってやめてしまったピンセットについてです。
ピンセットは日常的に使いますので、割りと痛んだりしてドライバーと同様にメンテナンスが必要なんですよ。
写真のピンセットも内側が傷付いているのが分かりますかね?
時計を組み立てる時の『組みピン』には主に真鍮製のピンセットを使用しています。
これは、なるべく柔らかい金属の真鍮を使う事で、ムーブメントやパーツを掴んだ際に傷を付けてしまうリスクを減らしたいからですね。
勿論、スチールのピンセットも使いますので、それらは特にメンテナンスの重要性が高いですー。
個人的にはピンセットの外側の状態は殆ど気にしていませんが、内側が傷付いたピンセットででは、パーツを傷付ける可能性が高くなりますからね。
んで、どうやってメンテナンスをしているかと言うと、ワタクシの場合はピンセットの内側を仕上げるのには、木の棒に紙ヤスリが貼ってある『エミリースティック』を使っています。
番号で紙ヤスリの粗さが区別されていますが、主に2/0・3/0・6/0の3種類の粗さの物を用意しています。
エミリースティックの先端を薄く研ぎ落として、ピンセットの内側の面を捉えて磨いています。
コツとしては、ピンセットを保持している方の手の力は最低限にして、あくまでピンセットの内側が、エミリースティックの表面に追従する様なイメージで作業する事でしょうか?
言葉で説明するのが難しい・・・。
そして、次の細かさのエミリースティックを使う時には、直前の粗さで磨いた方向と角度を変えて行きます。
磨いた傷をクロスさせて行く感じですね。
最終的な仕上げに、ダイヤモンドペーストを木の棒に付けて磨きます。
よほどピンセットの先端に問題がある時だけ、外側を削ったりして整えます。
ピンセットの内側が鏡面仕上げになりましたー。
この作業を真鍮製以外のピンセット全てに行います。
ヒゲゼンマイを調整する為の『ヒゲピン』は特に丁寧に磨いています。
それと、ピンセットの先端の形状ですが、こうして開いている時には良いのですが、
力強く閉じた時に、先端が逆方向へ反ってしまう研ぎ方はNGです。
軽い力で閉じても、強い力で閉じても先端が常に密着して閉じていなければイケマセン。
コレは、ヤスリを加工して表面に亜鉛の薄板を貼ってあります。
パーツの角の面取り部分を磨いたりする時の為に作った物です。
こう言う厚みが薄めで平らな物の上で、ピンセットの1番広い部分をガイドにピンセットを研いでいます。
厚みの薄い砥石などを使う場合もあります。
まぁ、全て我流ですので正しい研ぎ方は知りません。 (おい)
ピンセットの形状が適性かつ仕上げされていると、パーツなどの対象物を傷付けたり飛ばして無くしたりするリスクが格段に減ると思いますー。
ピンセットやドライバーの状態を見れば、その時計師の仕事に対する姿勢が分かりますので、普段から気にしている部分でもありますね(笑)
なので、あまり人様に見られたくない工具でもあります(汗)
さー、ピンセットの事も書けたので、安心して帰れますよー!
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