ゼンマイワークスの日常。

時計の修理やカスタム作業に関する日々の様子です。
海の日のクロノ。

 

どうも、海の日の休日でございます。

 

 

川。

 

すみません、海には行っていません・・・。

 

あぁ、海が見たい。

 

そんな海の日ですが、スピマス君のクロノグラフ部分を組み立てに出社していました。

 

 

ベース部分が終わったので、中枠を取り付けようと思います。

 

中枠が無いと、クロノグラフのプッシャーがダルダルで取り付けできないので。

 

 

と思っていたのに、オシドリネジを磨きます。

 

えぇ、平らなネジは以前磨いておいたのですが、アタマの丸いネジは手付かずでした・・・。

あはははは。

 

 

オシドリネジも綺麗になりました。

 

他にアタマの丸いネジは、エトネジと機止めネジがありました。

あ、それらも磨きました。

 

 

中枠を取り付けて、裏周りのパーツとリセット側のプッシャーを組みました。

 

 

リセットハンマーを留めておくピンは、来た時には折れていました。

オーナーが新品のピンを添付しておいて下さったので、交換します。

 

んが、んが。

 

動きを見ると、何だか渋いです。

ピンを戻す&抜けて来ない様にしているヘアピン型のスプリングが邪魔をしている様です。

 

 

スプリングを確認すると、随分と下方向に曲がっています。

 

ワザと?

ワザとなの?

 

何か試されてるの?

 

 

鉛の上で曲げます。

 

鉛がボコボコなのは、数々のスプリングを曲げてきたからですね。

 

スチールパーツを曲げたい時は、硬い台の上では曲がりません。

金属って、曲げたい位置以上に曲げないと少し戻るじゃないですか?

なので、硬い台の上では戻る分を見越して多めに曲げる事ができないからですね。

 

かと言って、薄い物以外はゴムなどの柔らかい素材の上でも曲がりません。

 

そんな時には鉛の上に置いて、タガネ(鉄や銅製)などで叩いて曲げています。

今のところ、これが一番安全な気がします。

 

鉛はチラネジを作る時(打ち抜く時)にも便利ですよー。

 

 

さて、クロノグラフのパーツを組んでしまいます。

 

 

色々なメーカーのクロノグラフが来ますので、いちいち覚え切れません(汗)

 

実は写真の状態で、ネジが1本間違っていました。

あはははは。

 

ダイジョブ。

ダイジョブ。

 

黙っていれば大丈夫。

(書いてるケド)

 

 

ほぼほぼ組み込みました。

 

レマニアで嫌いなリセットハンマーのスプリングも上手く入りました。

 

 

ランナーの受けも取り付けて、動作チェックです。

 

 

お預かりした時にはヒゲゼンマイはコンナ感じでした。

 

 

外してみたら、軽く目眩がするレベル。

 

 

んで、天芯も折れていると言う・・・。

 

 

今は一通り修理したので、気持ち良く動いています。

 

ヨカッタ。

ヨカッタ。

 

ん?

 

今日が月曜日って事は、今週は1日足りないって事じゃないですか?

 

ひー。

 

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03−6262−3889

(オッサン・ムニムニ・サーハヤク)

 

まで!

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動作不良。

 

ふぇぇぇ。

 

本当に暑い日でした。

 

明日は更に気温が高いっぽいですよ?

 

 

今日のE.T.。

 

分かりますかね?E.T.。

 

 

おぉう。

 

首都高に白バイがいました。

E.T.とかやってる場合じゃない。

 

くわばら、くわばら。

 

 

昨日の帰りですが、先日の事故の復旧らしく緊急工事が行われていました。

 

明るくなっていたので、周囲が良く見えましたが、アチコチが壊れていましたので、緊急工事になったのでしょうね。

 

 

今日のハト。

 

ちょっと気品を感じさせます。

 

あれ?

 

感じない?

 

 

今日のメロムパン(メロンパン)

珍しくセブンイレブンですよ。

 

なんか食べていて『鈴カステラ』を思い出しました。

 

明日は壊れた自宅のエアコンの交換工事があるので、今日は出勤していました。

いや、本来は休みですが。

 

昨日、嫌気が差してやめてしまった事務処理をしてからスピマス君の続きです。

 

 

レマニアな香箱です。

 

3カウンターのクロノグラフって、12時間の積算計を付ける為に余計に複雑なのがイマイチです。

 

あ、久し振りに言っておかないと!

 

クロノグラフがキライです。

(こら)

 

ネタだと思われているフシがありますが。

 

 

昨日、裏周りは組んでいたので輪列を組んで行きますよー。

 

 

う、思いのほか出車がキツイ。

 

 

4番車の軸にクロノグラフを駆動させる為の出車を押し込むのですが、古いクロノグラフだと緩い位なのに、何故か今回はキツイ・・・。

 

穴石調整器で押し込みました。

 

 

アンクルとテンプを組めば動き出します。

 

動き・・・動き出しますよね?

 

あれれ?

 

動かない。

 

良く考えたら、この時計は来た時から動いた所を見ていません。

 

むはー。

 

原因を探します。

初心に帰って。

 

輪列は組んでいる時にチェックしていたので、ソコに問題はありません。

 

脱進機(エスケープメント)に原因がありそうです。

 

順番にチェックして行くと、1つ目の原因を発見。

 

 

アンクルの剣先アガキが片方ありません。

 

剣先の先端を専用のバニッシャー(ヤスリ)で削ります。

ムーブメントに組んで、テンプを付けて確認して、足りなければ作業を繰り返します。

 

写真でも撮っておけば分かり易かったですよね・・・。

 

 

動くには動きましたが、ヨロヨロとしています。

 

オレなの?

ねぇ、キミはオレなの?

 

 

ヒゲゼンマイを含めた、テンプもチェック。

 

特に問題は見当たりません。

 

あれ?

 

引っ繰り返すと動く・・・?

 

縦にしても動きます。

 

って、事は・・・。

 

 

画像中央の穴に天芯が入りますが、周囲に僅かにバリがある?

 

むっはー。

 

その部分は分解ができる構造ですので、取り外して磨きました。

 

やっと動きました!

 

ふぇぇぇ。

 

 

動いて1発目の精度チェックです。

 

まぁ、こんなモンですね。

 

 

アウトビートを調整しながら、緩急針のヒゲ棒の間隔も調整します。

 

 

おっとぉ、思ったより早く精度が出て来ました。

 

もう少し微調整してから、後は実測で確認しながらですね。

 

 

予想外のトラブルで時間が掛かりましたが、まずは元気に動くようになって良かったです。

本当は一気にクロノグラフまで組むつもりだったのですが。

 

ま、休日という事で十分に時間を使える時で良かったです。

 

トラブルがあると解決できるまで必死になります。

経験とかも重要なんですが、やはり初心に帰って1つ1つを見直す事が一番大事ですね。

 

イライラしても状況は改善しませんし、他の誰かに直して貰う事もできませんので、地味に地味にスタンダードな作業を重ねる事しかありません。

 

作業は・・・作業だけは(?)真面目にやっていますよ?

 

心配事も無くなったので気分良く帰りますよ。

うひひひひ。

 

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スピマス組み始め。

 

凄く暑かったです。

 

そのせいか、来客も少なめでした。

 

太陽のバカ。

 

 

今日のキツネ。

 

思ったのですが、コレって影絵の時ですよね?

コレじゃキツネに見えない・・・。

 

 

天高く馬肥ゆる秋。

 

いや、真夏でした。

 

首都高は良いのですが、下道の信号待ちとか地獄と化してきました。

 

 

つか、明日(土曜日)の天気予報の晴れマークがヤバイです。

こんなアイコンあるんですね。

 

皆様、熱中症には御注意を!

 

 

今朝?昨日?の帰りですが、イキナリの大渋滞でした。

 

『また工事かよー』

 

 

事故でした。

 

うーん、時間からして居眠り運転でしょうか?

確かに、眠くなる時間帯ですからね。

 

気を付けます。

 

 

今日のハト。

 

アスファルトと同化していますな。

 

 

今日のドリンク。

いや、メロムパン。(メロンパン)

 

コレは食事って感じがしませんね。

お菓子っぽい。

 

あ、だから菓子パンなんだ?

 

本日は来客は少なかったのですが、お問合せが多かったです。

その後で事務作業をしていたのですが、キリがないので作業に移行します。

 

 

スピマス君のヒゲゼンマイを修正してからの洗浄が終わっていました。

 

 

チマチマと組み始めますが、既に手順とかの記憶が宇宙の彼方に飛んで行ってしまったようです。

あはははは。

 

 

いつも通りの順番で注油しながら組んで行きます。

 

『あ、確かこのムーブは先に中枠を付けるハズだった!』

 

そう思ったら違っていました。

あはははは。

 

あれれ?

 

 

『確か裏周りは先に組まないと、香箱が付けられないよね』

 

組んでから思いました。

 

『あ、余計なパーツまで組んじゃってるよ』

 

大丈夫でしょうか?

 

きっと大丈夫。

 

ダイジョブ。

ダイジョブ。

 

黙っていれば大丈夫。

 

さて、そんな事よりも鳥が鳴き出したので帰ります。

(おい)

 

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ダイヤモンドペースト入荷。

 

どもー、どもー。

 

あー、あー、聞こえますかー?

 

聞こえたらマズイですよ?

 

 

今日のキツネ。

 

曇りで気温も少し低く、ツマラなかったので。

 

 

ハトが歩いていなかったので、八重洲のエルニドを見上げると数羽のハトがいました。

 

『ハトが好きなんですか?』

 

そう訊かれる事も多いですが、ハトに限らず動物全般が好きです。

 

都会なので身近に見られる動物がハト位なんですよね。

 

お客様からのメールで、

 

『最近ではご自身がハトになってしまったのですね・・・』

 

と、ご指摘を頂いたり、当ブログを見た妻からも

 

『ナンカ被ってたよね?合成写真じゃないよね?』

 

と言われましたが、アレはハト先生であってワタクシではございません。

 

すみません。

すみません。

 

 

昨日頂いた木村屋のメロンパンさんを頂きます。

 

ゴクゴク。

 

 

ダイヤモンドペーストの第一弾が入荷しました。

 

代理店の在庫が僅少でしたので、買い占めですよ。

ウソです。

 

この商品は時計業界では弊社のみの取扱いとなりました。

なのでOEMと言う形態での販売ですよ。

うひひ。

 

残念ながら#1/4は在庫がなく、他の番手と共に来月以降の入荷になりそうです。
#1/2以下の番手は需要が無いらしく、容器がバラバラですので何卒ご容赦下さい。

 

このダイヤモンドペーストはアメリカ製で、デビアスから仕入れたダイヤを使用しています。

ペースト部分を含めて、有害物質を含まない環境に配慮したRoHS(ロス)に準拠した製品となります。

 

7,000YENから11,000円とちょっと高価ですが、5グラム入りなので相当に保つと思いますよ?

 

既にご予約頂いていた方の分は確保できましたので、順次発送致します!

 

 

さて、天芯交換が済んだスピマス君です。

 

先に進まねばなりません。

 

 

保管用に組んでいたので、再度分解しました。

 

天芯を交換していますので、テンプの『縦アガキ』と呼ばれる、上下方向の遊びを確認します。

 

案の定、適正値よりも少なかったので調整しました。

 

 

あれれ?

 

ヒゲゼンマイの状態が・・・。

あ、調整の途中で天芯折れに気が付いたから中途半端だったのですね。

 

両手にピンセットを持ってヒゲゼンマイを曲げながら調整して行きます。

チマチマチマチマ。

 

その姿は、食事中のカニを想像して下されば大体合っています。

 

ワタクシも初めてその姿を見た時には、

 

『カニ?カニなのっ!?』

 

と、思っていましたから。

 

既に洗浄の準備まで出来ていますので、明日は洗浄からの組み立てに入りたいと思います。

えぇ、思うだけですが。

(ヤレよ)

 

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振れ取りとバランス。

 

あっつ。

 

暑っ!

 

冬より全然良いんですが。

いや、夏は大好きです。

 

 

久しぶりのRed Bull君。

 

昨夜はゼンマイモトを失念すると言う、トンデモナク不甲斐ない事をしてしまったので、電車で出勤です。

ですが、Red Bullでも飲まない事には、出勤する事ができません。

 

ゼンマイモトじゃないってだけで、出勤する気力が50%OFFですよ。(当社比)

 

元々、電車が好きではナイのですが、乗っちゃえば涼しくて快適ですな。

『んぼぉー』ってしていても、到着しますしね。

ただ、自宅→最寄り駅、私鉄→JR、JR→会社まで歩くのが暑いッス。

 

そんなワケで、今夜は無事にゼンマイモトを回収して来ました。

 

しかーし!天気予報をチェックすると!

今夜から朝方まで雨マークが出てるじゃないですか!

 

 

雨に降られる前に退散します。

 

渋滞してますケド。

 

 

工事かと思っていたら、事故だったみたいです。

 

ドライバーと思われる方は元気そうだったのが何よりです。

 

本日は来店予約がさほど入っていなかったのですが、時間の経過と共にご予約で埋まっていきました。

 

 

おぉぅ。

 

大量のパンを頂いてしまいました。

初めてのご来店だったのですが、弊社の存在を教えて下さった方からのアドバイスが、

 

『メロンパンが好きみたいよ?』

 

だったそうです。

 

えぇー?

 

そんなにお気遣い頂かなくても、全然追い返したりしませんので、どうぞお気軽にご来店下さいませ。

あ!ご馳走様でした!

 

当分の食事代が浮きました。

(パンで生きてるの?)

 

 

こちらのモンブランは、久しぶりにご来店頂いたお客様から頂いてしまいました。

 

ケーキの中ではモンブランが一番好きなので素直に嬉しいです。

 

ただ、1時間近く炎天下の路上に駐車したクルマの中に忘れていたらしく、

 

『腐っていないと思うのですが・・・』

 

と、わざわざクルマから持って来て下さいました。

 

軽く天然が入ったお客様だっただけで、決してワタクシのデリケートな胃腸に対する挑戦ではナイと思います。

(失礼だよ?)

 

毎日、色々と面白いお客様が多い事に救われている事を実感致しました。

(本当に失礼だよ?)

 

でなきゃ未だに不慣れな接客なんて続けてこれていませんから。

皆様、本当にありがとうございます!

 

あ!なんとー!

 

トリポッドが完売しました。

 

びっくり。

 

1週間で5個も売れたんですなー。

 

今は時間も気力も無いので次のロットを作る気にもなれませんが、トリポッドや亜鉛ブロックは定期的に用意した方が良いのでしょうか?

(調子づいて作りすぎて売れ残るパターン)

 

今後、よっぽど『トリポッド作れ』ってご要望が多かったら作るかもしれません。

 

トリポッドがあれば、テクニック要らずで普通のネジは勿論、工夫次第で緩急針などのスチールパーツも磨けますモンね。

コレをキッカケに『ネジを磨いてみようカナ?』って思って頂けるのは嬉しいです。

 

さて、天芯をカシメたテンプの続きです。

 

 

1つの材料から全てを一気に削りだしたワケでもなく、複数のパーツの集合体ですので、組み合わせた瞬間から修正の必要性が出て来ます。

 

この事に関しては昔から進化していませんなー。

 

今回は天芯交換なのでテンワに天芯をカシメて固定したのですが、その精度やパーツの状態や作業過程で多少なりとも誤差が出て来ます。

 

また、テンワ自体の歪みも考えられます。

 

 

こんなヘンテコリンな形の工具(フレミとかキャリパーと呼びます)に取り付けて、テンワの振れを確認しながら修正します。

 

 

左側から伸びている薄い板をテンワに接触しないギリギリにセットして、柔らかい毛のついた刷毛などでテンワを回転させます。

 

くるくるー。

 

あ、ワタクシ個人的には刷毛は使用していません。

 

何故なら、刷毛の毛がテンワのチラネジに引っ掛かったり、切りテンプだと切れ目に引っ掛かるリスクがあるからです。

万が一無意識に引っかけて引っ張ってしまうと、天芯などにダメージを与える事も考えられるので、ワタクシは薄いビニールを刷毛の代わりにしています。

 

テンワが歪んでいると、上下にフワフワと波打ちながら回転しますので、下がっている場所が板に触れて止まります。

 

テンワの低い場所を特定したら、木製のピンセット等で掴んでテンワを捻って変形させる様に持ち上げますが、金属製のテンワを変形させるワケですから、端から見ていると心臓に悪い位に大胆に曲げる必要があります。

 

オーナーが横で見ていたら

 

『オイオイオイオイィィー!』

 

と、気が気ではナイ事でしょう。

フフフフフ。

 

切りテンプの場合だと『ふざけてる?』と思われる程に変形させます。

 

当然ですが、天芯を折らない様に気を使わないと、折った瞬間に深い絶望感に包まれ、呪いの言葉を吐きながら帰り支度をする羽目になります。

 

ある程度、水平に回転する様になったら、更に板とテンワのクリアランスを詰めて同様に確認と調整をします。

 

とても原始的な方法に思えますが、これでも簡単に確実に作業できます。

 

この地味で心臓に悪い作業を繰り返してキレイに回転する様にしておかないと、実際にムーブメントを動かした時にビヨンビヨンと想像以上の振れに愕然としますよ。

 

テンワの振れ取りが終わったら、今度はテンワの重量バランスのチェックと修正です。

 

テンプ(テンワ+天芯+振り鍔+ヒゲゼンマイ)は回転しながら往復運動をします。

 

つまり、テンプはグルグルと回転するワケでは無く、ヒゲゼンマイによって常に決まった位置に戻ってくる様になっています。

 

その事が意味するのは、テンワの重量バランスが悪いと、ムーブメント(時計)を縦姿勢にした瞬間に時間の精度にバラ付きが出ると言う事なんですよね。

 

トゥールビヨンみたいにテンプを含めた脱進機ごとグルグルと回してしまえば相殺されちゃうんですケド。

 

 

まずはバランスをチェックする工具の水平を出します。

 

水平じゃないと、テンプが低い方へ転がって行ってしまいます。

 

クルクルクルー。

コロコロコロコロー。

 

あわわわわ。

 

そんなオモチャにしたいワケじゃないんで。

 

 

こんな感じで、ルビー製の鋭いエッジの上に置き、僅かな重さの偏り(片重り)までチェックします。

 

あ、重い部分が下側に回って来ます。

 

刷毛や棒などで突っついて回す人もいますが、ワタクシは台の部分をピンセットのお尻などでコツコツと叩いて振動を与えています。

 

 

テンプ自体の質量は小さくてデリケートなので、エアコンの風でも影響を受けます。

 

その為に、この様に伏せ瓶の中で静止するまで生暖かい眼差しで見守ります。

 

でないと、風に翻弄されるばかりで正解にたどり着けません。

 

あ、生暖かさの度合いにつきましては各自のお好みで・・・。

 

 

回転させた結果、極端に重量差がある時には軽い部分にチラ座を入れ、重量を増やしてバランスを取ります。

 

 

微調整なら、極細のドリルで重い箇所を削ります。

 

時計師によって得意な方法があり、チラネジをヤスリで削る人もいれば、チラネジを旋盤で削る人もいますね。

 

チラネジの無い、スムーステンプの場合には裏側をドリルで微量ずつ削る事になります。

 

削りすぎたり、何度も天芯交換を経ているテンプの場合には軽くなり過ぎる場合もありますので、その場合には交換となります。

 

新品のテンプでも、裏側を見るとカッターで削った跡がありますが、現代の量産品では片重りのチェックから削りまでを自動化された機械を使っています。

 

 

満遍なく、どの位置でも静止する様になればバランスが取れた事になります。

 

慣れると、完全に静止する前に揺れ方で分かる様になりますが。

 

 

最後にヒゲゼンマイを取り付けて、天芯交換の作業は完了です。

 

天芯交換は時計師のスキルや経験も必要となりますし、非常に重要な部分でもあります。

 

その為に、各メーカーが近年とっている方針として

 

『天芯交換はしない。テンプ一式での交換とする』

 

と言った、時計師や国や地域にクオリティーを左右されない合理的な方向へ向かっています。

 

確かに世界中で統一された品質の修理やメンテナンスを提供する為には最善な方法だと思います。

もっと言えば、オーバーホール自体をせずに、ムーブメントを総取り替えするブランドもある程ですので。

これはクルマを始めとする多くの工業製品が同じだと思いますが。

 

勿論、間違った方法ではありませんが、その一方で『時計師を育てる気がないのカナ?』とも思ってしまいます。

 

時計師を育てる < コスト+時間

 

うーん。

 

天芯単体の価格に比べれば、テンプ一式の方が遙かに高価なワケで、その方針のツケは修理に出したお客様が支払うのですよね。

 

うーん。

 

ま、天芯に限った話しではなく、

 

『ブレスレットの一部が壊れてしまいました』

『ブレスレット一式交換で○○万円となります』

 

うーん。

 

なんかね、メーカーで修理する時計師が可愛そうな気さえしちゃいますよ。

ドンドンと技術が必要とされなくなる傾向になりそうで。

 

右往左往しながら四苦八苦して技術を習得しようとしている、街の時計修理店のスキルの方が伸びる結果になりかねませんね。

 

ま、良い時代に良い経験をタクサンさせて貰えたので、尚更そう思ってしまうのかもしれません。

 

あ、今もチャレンジの毎日ですよ?

 

さて、明日は気持ち良くゼンマイモトで出勤したいですー。

 

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